坐骨神経痛

座骨神経痛とは

腰仙部坐骨神経の支配領域、すなわち、臀部、下肢後面あるいは、下肢外側面へ放散する疼痛自体、あるいは疼痛を有する症候群の総称(日本整形外科学会より)を指します。よって、お尻から足の後ろや外側に広がる痛みや痺れのことを指すので、病気ではありません。

座骨神経痛の主な原因

  1. 腰椎椎間板ヘルニア
  2. 腰椎すべり症
  3. 腰部脊柱管狭窄症
  4. 馬尾腫瘍
  5. 梨状筋症候群
  6. 変形性股関節症
  7. 子宮筋腫

自宅でできるストレッチ

1.梨状筋ストレッチ

2.セルフ筋膜リリース

  1. おしり
  2. 太ももの外側
  3. すねの骨の外側
  4. 外くるぶし周辺

座骨神経痛を未然に防ぐ方法

  1. 腰や股関節を柔軟にしておく
  2. 座りすぎを避ける
  3. 暴飲暴食を避ける
  4. 睡眠を十分にとる

座骨神経痛に対する間違った対応

姿勢をまっすぐにしようと意識すると、お尻や腰、背中の筋肉が緊張してしまい、逆に坐骨神経痛が悪化する可能性があります。研究においても痛みと姿勢はほとんど関係ないことが指摘されています(Lederman , 2011)

症例紹介

右のお尻から右のくるぶしまでが痛くてずっと寝込んでいる90歳男性のSさん。長年の腰痛も抱えており、座ったり歩いたりすることが非常に辛いとのこと。腰の手術も行ったが症状は全く変化がなく、色んな手術先を探しておられ、藁をもすがる気持ちでご予約を頂きました。左右のわき腹や右足首の外くるぶしを緩めると、症状がほとんどなくなり、座ったり歩いたりが楽にできるようになりました。しかし、施術後は非常に楽になるものの、1週間もしないうちに症状が元通りになるとのことでした。事前問診表には記載がなかったのですが、ご家族様に今までの経過を聞くと、右耳の中耳炎を患ってから動きにくくなり、腰痛や坐骨神経痛もひどくなってしまったとのこと。左右の耳の周りや顎周りに触れると、圧に対して非常に敏感な部分がありました。弱い力でゆっくりと緩めていくと、腰部や殿部、右足の症状がほぼ緩和されて、スムーズに動けるようになったと喜んでおられます。

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