結論:ダメどころではありません。最悪です。寝る1時間前には見ないようにしましょう。
<本日の参考図書>坪田一男(2013)ブルーライト 体内時計への脅威
- できれば2時間前からテレビもパソコンもスマホもやめましょう。
- 寝室にスマホを持って行かないようにしましょう。
- うちは1ROOMだ!という方はスマホを片付けるケースや箱に保管して、布団の上には持っていかないようにしましょう。
- アラームで使用している場合は、アラーム搭載の時計を買いましょう。
我ながら珍しく熱が入っております!
というのも
布団でスマホを見る習慣は睡眠の質を確実に悪化させます。何時間寝ても足りません。
という理由です。
私も実験的に寝る瞬間までスマホを使い続けてみましたが、
暴飲暴食、運動不足、ストレス過多より何よりも
就寝前のスマホ使用が寝起きが悪うこざいました…。
睡眠時間が長くなるだけでなく
朝の目覚めがとにかく最悪ですね…。
<ブルーライトはどこまで体に悪いのか?>
ブルーライトはスマホやテレビ、パソコンから出る強い光のことで、
睡眠の質を下げる最大の原因の1つですね。
特に、日本人は寝る前にスマホを使う人の割合が65%と言われ
世界有数の寝不足大国とも言われております。
ブルーライトの大きな問題点は
睡眠ホルモンのメラトニンを出なくしちゃうところでして、
メラトニンが減ると眠りが浅くなるだけではなく、
ガン、アレルギー、糖尿病、肥満の原因になると言われています(Rodriguez et al , 2010)
ダイエットを頑張ってるのに、睡眠不足のせいで痩せない!
というのも激しく頷けるわけです。
<どれだけブルーライトに当たるとヤバいのか?>
1989年の研究(McIntyre et al , 1989)では
1,000ルクスの光(白色蛍光灯)の下に1時間いるだけでも
睡眠に必要なメラトニンのレベルは下がってしまうみたいです。
いくらブルーライトの量が少なくても
蛍光灯などの明るい光を浴びる時間が長いと
同じ結果になるみたいですね…。
つまりは
寝る前のPCやスマホを止めたとしても、普通に室内灯を浴びるだけでも睡眠不足を起こすには十分(Gooley et al , 2010)
ということになります。
<その他の研究>
- スマホは子供のメンタルに悪いかも(Eirich et al , 2022)
- スマホをよく使う子供は太る(Kenney & Gortmaker , 2017)
と言われております。
スマホとメンタルの関係は
- スクリーンタイムが長い子供ほど、攻撃性や不注意などの外在化された問題行動が多くなるリスクが11%高い
- スクリーンタイムが長い子供ほど、不安や抑鬱などの内面化の問題のリスクも7%高い
- 女の子よりも男の子のほうがスクリーンタイムの悪影響を受けやすい
という傾向が確認されております。
ただ、研究デザインにもやや難がありますので
スマホの使用量を減らすのもいいけども
使い方を吟味するほうがより大切だと思います。
ただし、使用時間の問題は露骨でして
1日にスマホやタブレットを5時間以上使う子供は
スマホの使用時間が少ない子供と比べて
- 砂糖入りのジュースを3倍飲む
- 週に60分も運動をしない
- 睡眠時間が不足する
- 野菜やフルーツを食べない
- お菓子の量が増える
- 肥満になる確率が2倍高い
という悲惨な関係が分かっております。。。
研究者は
両親が子供のスマホやタブレット利用を制限することで、健康への悪影響を減らせることがわかっている
と仰っております。
スマホが肥満の直接の原因になるわけではありませんが
様々な弊害があるのは事実でしょう。
では、どのぐらいの時間だと許容範囲内なのかと申しますと
1日のスマホ利用は1.5時間まで!
という感じです。
それより増えると心肺機能を含めて
様々なリスクが上がっちゃう感じですね…。
我が家の子供たちは相談の結果
テレビ、スマホ、タブレットを1日合計90分としております。
そもそも平日は学校⇒宿題⇒友達と遊ぶ⇒水泳
土日は友達とスケボーか水泳の試合のため
物理的に見たり触ったりする時間がありません。
私の場合は子供たちが水泳から帰宅する20:30ぐらいからは
よほどの緊急連絡でない限りはスマホ、テレビ、PCを見ません。
そして21:30~22:00には就寝します(だいたい5:00前後の起床です)。
じゃあスマホやテレビ、パソコンとどうお付き合いするのよ?
と焦ったら是非当院ご相談下さいね。
https://lin.ee/i3F8lHP(QRコードが出るので読み取って下さい)
皆さんのご多幸をお祈り申し上げますm(_ _)m