<結論>使い方次第っすね(笑)
<今回の参考論文>Amy Orben et al(2019)Social media’s enduring effect on adolescent life satisfaction
「SNSってどうなのよ?」議論は長らく続いてまして
- SNSは良くない!不幸が増す!(Shakya et al , 2017)
- うつ病のリスクが1.7倍に増える!(Lin et al , 2016)
みたいな話がある一方で
- SNSは幸福度を高める!( Burke et al , 2010)
といった報告もあってワケがわからなくなっています
全体的に見ると「SNSはメンタルに悪い」って主張が多い感じですが
実際のところはどうなんでしょうか
現場の肌感覚的には「使い方なんじゃねーの?」と
どうしようもない結論を抱いているのですが
オックスフォード大学などのチームが行った研究が
とても参考になりました。
具体的には12,672人の若者のデータを抜き出して
およそ7年分の追跡調査を分析しておられます。
どんなことがわかったのかと言いますと
SNSの使用時間では、人生の満足度をほとんど説明できない
とのことで
SNSって別に人生の満足度をほとんど左右しないのでは?
って感じになっておりました
ちょっとだけ人生の満足度に悪影響は出てるんだけど
そんなに気にするほどじゃないよね?というレベルのようです。
研究チームによると
ソーシャルメディアの利用それ自体では、若者たちの人生の満足度を予測できないようだ。
とのこと。
こういうふうに伝えると
「へーSNSって別に問題ないんだ」
という印象をもつかもしれませんが
実際はそこまで単純な話ではありません。
もう少し他の研究内容をチェックすると
- どうにもSNSの影響は個人差がやたらと大きい
- 他人と比べるのはマジでやめとけ(Smith et al , 2024)
- SNSで幸福になる人がいれば、不幸になってる人もいる
- SNSの使用期間によっても影響が変わりそう
- 子供のスマホ時間が長くなって確実に害
みたいな面も浮かび上がっていて
安易な判断ができないんですよ。
ということで
現時点でSNSに対してどんな態度を取ればいいの?
ってことになりますが
13件の先行研究をまとめた系統的レビュー(Keles et al , 2019)だと
- SNSの使用時間はどれだけ長いか?
- SNSでどんな活動をしているか?(親しい人とポジティブなやりとりをしているか?)
- SNSのアップデートのためにどれぐらいの労力を注いでいるか?
- SNSの活動にどれだけ人生を依存しているか?
って4つのポイントがメンタルヘルス低下と相関があったみたいっす
ということで
SNSは親しい友人とのコミュニケーションを促進するためのツールとして使う
という普通の結論になるのではないでしょうか?
SNSの内容は個人の体験談をいかにもお前にも効くぜ!
みたいなトンデモ投稿が多いのも事実なので
これを機にお付き合いの仕方を検討されると良いかと思います
私はただの健康論文オタク整体師ですから
健康情報ってさ、結局何が本当なの?
と思ったら是非当院ご相談下さいねm(_ _)m
https://lin.ee/i3F8lHP(QRコードが出るので読み取って下さい)
皆さんのご多幸をお祈り申し上げます。