平素、大変お世話になっております。
トータルヘルスケアラボSORAの小西でございます。
ブログの更新が滞っておりました。
大変申し訳ございません。
さて、今の季節にふさわしい貴重なご質問を頂きました。
小西さん、花粉症はさすがにどうにもできないよね?
それが意外にどうにかなることが多いです。
今回は花粉症について、最新研究をもとに当院の取り組みもご紹介いたします。
▼参考にした論文はこちら▼
- 環境省 花粉症環境保健マニュアル-2022年3月改訂版-
- Wang et al(2018)Is the consumption of fast foods associated with asthma or other allergic diseases?
- Aoki et al(2025)Relationship between tea intake and cedar pollen allergy: a population-based cross-sectional study.
- Nomura et al(2020)Relationship between gut microbiota composition and sensitization to inhaled allergens
花粉症の基礎知識をご紹介
花粉症とは、花粉を抗原とする季節性のアレルギー疾患です。
花粉症は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎や、目のかゆみ、充血、涙、目やになどのアレルギー性結膜炎の症状を引き起こします。
また、喘息やアトピーの症状を悪化させることもあります。
●花粉症の人はどれくらいいる?
2019年に実施された全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象とした鼻アレルギーの調査では、花粉症の人の割合は42.5%と報告されています。
とりわけスギ花粉症の人が多く、その割合は38.8%とのこと。
なんと日本人の3人に1人がスギ花粉症と推定され、多くの日本人がスギ花粉症に悩まされていることがわかったのです。
●花粉症の時期はいつから?
このように多くの国民を悩ませるスギ花粉。
その飛散は春の時期、2月~4月頃がピークとなります。また、少量ですが秋にも飛散することがあるようです。
同じ春の時期にはヒノキ花粉も飛散し、こちらも花粉症の大きな原因となっています。
また、カモガヤやオオアワガエリなどのイネ科の花粉は種類が多く、春から初秋までの長い期間飛散します。
さらに、ブタクサやヨモギなどのキク科の花粉や、カナムグラの花粉は、夏の終わりから秋にかけて飛散しています。
このように、ほぼ一年を通して何かしらの花粉が飛散していることから、春だけでなく、一年中花粉症に悩まされる人もいるようです。
花粉症になる原因は?
ここまで花粉症についての基礎知識をお話してきましたが、そもそもなぜ花粉症になるのでしょうか?
花粉症になる人もいれば、ならない人もおり、その違いはどこにあるのでしょうか?
そこで、以下では花粉症になるメカニズムをご説明します。
●花粉症を発症するきっかけ
実は、飛散していた花粉が体内に入っただけでは、すぐに花粉症になるわけではありません。
体内に花粉が侵入してくると、体では免疫が働いてそれを異物と認識し、この異物(抗原)に対する抗体がつくられます。
数年から数十年にかけて同じ種類の花粉が体に入ることで、抗体は花粉症の発症に十分な量になります。
この状態を「感作(かんさ)が成立した」と言います。
感作が成立した後、再び同じ種類の花粉が体の中に入ってくると、過剰な免疫反応が起こり、くしゃみや鼻水、涙などの症状がでてくるようになり、花粉症を発症します。
花粉症には腸内環境が関係していた
前述のように感作が成立することで花粉症が発症しますが、発症には実は腸内環境も関係していることがわかっています。
近年の研究から、腸内フローラの多様性が低下したり、腸内フローラの乱れが起きたりすることが、この感作に重要な役割を果たしている可能性がわかってきました。
まだメカニズムは不明ですがバクテロイデス目の腸内細菌が免疫のバランスに影響を及ぼす可能性があるようです6)。
そのため、花粉症の予防として、腸内フローラを整えて、腸内環境を良好に保つことを意識したライフスタイルをおくることが重要です。
また、すでに花粉症になっている人も例外ではありません。
花粉症は複数種の植物の花粉が原因となる場合があり、すでに花粉症の人でも別の植物を原因とした花粉症を発症する可能性があります。
つまり、将来、別の花粉を原因とする花粉症を発症しないように、日常的に腸内環境を整えて予防に取り組むことが大切と言えます。
腸内環境を改善する方法
具体的には下記のような工夫がございます。
また、花粉症に対する当院の施術内容も同時に紹介させて頂きます。
プロバイオティクス:
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- 乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスを摂取することで、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を改善できます。
- ヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品、プロバイオティクスサプリメントなどが利用できます。
プレバイオティクス:
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- 食物繊維やオリゴ糖などのプレバイオティクスは、善玉菌のエサとなり、その増殖を促進します。
- 野菜、果物、全粒穀物、海藻などに豊富に含まれています。
バランスの取れた食事:
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- 偏った食事は腸内環境を乱す原因となります。
- バランスの取れた食事を心がけ、腸内細菌が多様性を保てるようにしましょう。
- ジャンクフードをはじめとする「超加工食品」は腸内環境を劣悪にします。お菓子やジュースも同様です。
- 緑茶を1日1杯以上飲むと症状が和らぐという研究が発表されました。
生活習慣の改善:
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- ストレス、睡眠不足、運動不足なども腸内環境に悪影響を与えます。
- 規則正しい生活習慣を送り、ストレスを溜めないようにしましょう。
- 自然環境に出かけると、ストレスホルモンの減少、腸内環境の改善が期待できます。
当院の施術:
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- 腸内環境は背中周囲、腰周囲、骨盤周囲に影響を及ぼします。
- そのため、背中、腰、骨盤周囲の施術を行います。
- 加えて、花粉の通り道や付着部位となる頭、顔、頚の施術を行います。
当院の施術と生活習慣の見直しを行うことによって、症状が軽減される方も珍しくはありません。
- 具体的にどんな施術を行うの?
- オレはどんなものを食べればよい?
- 私にできる生活習慣の見直しは?
花粉症でお悩みの方は
是非当院の公式LINEにご登録し、お気軽にご相談下さい。
https://lin.ee/i3F8lHP(QRコードが出るので読み取って下さい)
皆さんのご多幸をお祈り申し上げますm(_ _)m